この度　インプレクサス・アートギャラリーでは、岩渕俊彦銅版画展「corner on the planet」を開催いたします。

当ギャラリーで開催された2019年の個展以来3年振りの個展となります。その間、世界では新型コロナウィルス感染症が蔓延し、いつもの日常が突然消失しました。人々は何を思い、どう行動したのでしょうか。

ともあれ以前とは違う日常が進行しています。どうぞ久しぶりの岩渕俊彦の世界をごゆっくりとご堪能頂ければ幸いです。

作者のことば

「corner on the planet」
そのビルに行ったときには、いつもエレベーターを使うのだが、その日は気が向いて階段を降りることにした。
すると各フロアーの階段スペースの隅にテーブルやイスが積み重なっていることに気がついた。
どこか遠くの星の光景のように思えた。
恐らくこのビルに入っている飲食店が、コロナ禍で座席を減らして、一時的にここに置いたものだろう。
これまで過ごしてきた世界とたしかに連続しているはずなのに、まるでパラレルワールドに迷い込んだようだった。思えば、この3年ばかり世界中の人たちが同じような感覚を体験したのではないだろうか。

プロフィール

1963  岩手県生まれ

1989　岩手大学教育学部特設美術科専攻科修了

1997　岩手県美術選奨受賞

2001　盛岡市上ノ橋町に「紙町銅版画工房」を開設

2011~「もりおか中津川まち歩きスタンプラリー」スタンプ制作を担当

2015　岩手芸術祭版画部門芸術祭賞受賞

2016　萬鉄五郎記念美術館八丁土蔵ギャラリーにて個展「結晶の庭」

2019  implexus art galleryにて個展「eau forte-強い水-」